WWWとURL:Webページにたどり着く
指導者向けの公開補足
学習本文に加えて、指導の視点・背景・授業での確かめ方を示します。どなたでも読めます。
指導の焦点
URLのホスト名とパスを分けて読む。ブラウザー、Webサーバー、検索エンジンも役割が異なる。検索の結果から開く場合も、最終的な参照先を確かめる。
一歩踏み込んだ背景
HTTPSは通信の保護に関係するが、掲載内容の真実性や運営者の善意まで保証しない。また、相対URLは現在のページや設定された基準URLによって参照先が変わる。
授業での確かめ方
架空のURLのドメインとパスを変え、どの部分が配信先やページ位置に関係するか説明する。見た目の文字列だけで正規のサイトと断定しない。
制度・規格等は本文末尾の参考資料も確認してください。
この単元でできるようになること
Section titled “この単元でできるようになること”- インターネットとWWWの違いを説明できる。
- URLの構成要素を区別できる。
- DNSの名前解決とWebサーバからの取得を区別できる。
インターネット上で文書を結ぶWWW
Section titled “インターネット上で文書を結ぶWWW”**WWW(World Wide Web)**は、インターネット上で文書や資源を識別し、リンクで結び、ブラウザーなどを通じて利用するしくみだ。インターネットは多くのネットワークを相互接続した基盤であり、WWWはその上で動くサービスの一つである。メールやオンラインゲームなどもインターネットを利用するが、WWWそのものではない。
利用者のWebブラウザーは、URLをもとにWebサーバへ要求を送り、受け取った文書や画像などを表示する。Webサーバは、要求に応じてWeb資源や処理結果を返すソフトウェア、またはその役割を担うコンピューターを指す。サーバとブラウザーの間には複数のネットワーク機器やプロトコルが関わる。
URLは場所や取得方法を表す
Section titled “URLは場所や取得方法を表す”**URL(Uniform Resource Locator)**は、資源を特定するための識別子の一種である。例として https://www.example.com/guide/page.html?mode=short を分解すると、https はスキーム、www.example.com はホスト名として使われるドメイン、/guide/page.html はパス、?mode=short はクエリの例となる。全体がドメイン名なのではない。
| URLの部分 | 例 | 役割の概略 |
|---|---|---|
| スキーム | https |
利用する方式を示す |
| ホスト名 | www.example.com |
接続先を名前で示す |
| パス | /guide/page.html |
サーバ上の資源や処理を指定する |
| クエリ | ?mode=short |
要求に付ける追加情報の例 |
URLの細かな構成や使える文字には規則がある。クエリが常に検索語を表すわけではなく、パスがサーバ上の実ファイル名と一致するとも限らない。URLの文字列だけを見て、ページの内容や運営者の信頼性を判断しない。
ページが表示されるまで
Section titled “ページが表示されるまで”ブラウザーが https://www.example.com/guide/ を開く場面を考える。まずURLから接続先のホスト名を読み取り、必要ならDNSに対応する情報を問い合わせる。DNSは名前に関する情報を調べるしくみであり、Webページの中身を配信するサーバではない。端末は得られた情報などを手がかりに接続先との通信を試みる。
その後、ブラウザーとサーバはWeb要求と応答をやりとりする。HTTPSではHTTPの通信をTLSで保護し、設定された証明書や接続先名を検証する。サーバはHTMLや画像などを返し、ブラウザーはそれらを処理して画面を組み立てる。ページが外部の複数資源を読み込む場合は、追加の要求が発生することもある。
この流れは説明用に単純化したものだ。DNSキャッシュや既存接続が使われ、毎回すべての手順を最初から実行するとは限らない。ネットワークやサーバの設定によっても順序や詳細が異なる。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| WWW | URLやリンクを使ってWeb資源を利用するしくみ |
| Webブラウザー | Web資源を要求し、表示するソフトウェア |
| Webサーバ | 要求に応じてWeb資源などを返す役割 |
| URL | 資源の場所や取得方法を表す識別子 |
| HTTP | Webの要求と応答を扱うプロトコル |
- インターネットとWWWは、何を指す言葉として異なるか。
https://www.example.com/news/のスキームとホスト名をそれぞれ答えよう。- DNSが正常に名前を調べてもページが表示されない場合がある理由を説明しよう。
問1の解答例を見る
インターネットはネットワーク同士をつないだ基盤である。WWWは、その上でHTTPなどを使い、リンクで結ばれたWeb上の文書や資源を利用する仕組みである。
問2の解答例を見る
スキームはhttps、ホスト名はwww.example.com。/news/はパスである。
問3の解答例を見る
名前解決の後にも、宛先への接続、TLSの処理、Webサーバの応答などが必要だからである。経路の障害やサーバ停止などがあれば、DNSが正常でもページを受け取れない。